長年、iPhoneを利用していると、いつのまにかiPhoneストレージの容量がいっぱいになり、アプリをダウンロードできなかったり、写真や動画が撮影できないということがあります。
新しい機種に変更すれば解決しますが、今使っているiPhoneがもったいないので、まずは、ストレージの空き容量を増やしてみることから始めましょう。
ここでは、その方法について紹介していきます。
iPhoneのストレージって何?
ストレージは、英語で「storage」と表記され「保管」「貯蔵」という意味があります。
iPhoneのストレージというのは、iPhoneでインストールされたアプリや撮影した写真などを保存する場所のことを指しています。
ストレージの容量は、ギガバイト(GB)またはテラバイト(TB)で表記され、iPhoneでは機種によって選べる容量が異なりますが、5種類(64GB・128GB・256GB・512GB・1TB)から選ぶことができます。
ストレージ容量の選び方については、日常的にどの程度iPhoneを使用するか、端末代金などを参考にして決めていくと良いでしょう。
スケージュール管理などを含めてスマホで一括管理している人、動画をよく見る人、ゲームをよくする人、写真をたくさん撮る人などは、64GBではすぐにストレージがいっぱいになってしまうため、大きめの容量を買うことをおすすめします。
ストレージ容量が大きいほどすぐにいっぱいにはならないため安心ですが、容量の大きさに比例して金額も高くなっていきますので、お財布との相談も必要です。
iPhoneのストレージを増やす前に、iPhoneの動画の圧縮方法を知りたい方はこちら
iPhoneのストレージ容量の確認方法は?
iPhoneのストレージ容量を確認する方法は2つあります。
iPhone本体で確認する方法
「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」の順に進みます。
一番上の部分は、元々ある容量に対してどの程度使用しているか、また、コンテンツごとの使用量について表示されています。
その下には、iPhoneのストレージを有効利用するためのおすすめリストが表示されることがあります。
さらに下にスクロールしていくと、iPhoneにインストールされているアプリが容量の大きい順で上から並んでいます。
FinderまたはiTunesを使って確認する方法
「Finder」はmacOSCatalina10.15以降を搭載したMac、「iTunes」はmacOS Mojave 10.14 以前のものを搭載したMacまたはWindowsで使用します。
iPhoneをパソコンに接続し、FinderまたはiTunesで確認したいiPhoneを選択するとストレージ使用量を確認することができます。
一番下に表示されている横棒グラフ上にカーソルを合わせると、コンテンツごとの使用量を確認することができます。
しかし、iPhone本体で確認するときのように、アプリ毎の使用量を確認することはできません。
iPhoneストレージがいっぱいになったらどうなる?
iPhoneストレージがいっぱいになり、アプリのインストールや写真撮影ができなくなると困りますよね。
まずは、ストレージがどのコンテンツに多く消費されているか確認します。
iPhone本体で確認する場合のコンテンツは、以下のカテゴリに分類されます。
- App:インストールされているアプリ、インターネットでダウンロードしたコンテンツなど
- 写真:ビデオを含む
- メディア:音楽・ボイスメモ・アートワークなど
- メール:添付ファイルを含む
- Apple Books:ブックアプリに入っているブックやPDF
- メッセージ:添付ファイルを含む
- iCloud Drive:元々iPhone本体にインストールされており、削除できない
- その他:Siriの音声、システムデータ、削除できないログやキャッシュ(ブラウザやアプリにある一部の利用情報をデータとして一時保存する機能)など
- システム:オペレーティングシステムが消費している容量
FinderやiTunesで確認する場合のコンテンツは、以下のカテゴリに分類されます。
- オーディオ:音楽、ボイスメモなど
- ビデオ:映画、テレビ番組など
- 写真:フォトライブラリ、カメラロールのコンテンツなど
- App:インストールされているアプリ
- ブック:ブックアプリに入っているブックやPDF
- 書類とデータ:インストール済みのアプリ内に保管されているファイルなど
- その他:Siriの音声、システムデータ、削除できないログやキャッシュなど
グラフの内訳をみて、削除していく方針を決めていきます。
ストレージを大きく占有しているカテゴリから整理していくことで、効率的に容量を増やすことができます。
アプリコンテンツの割合が多い場合は、iPhone本体にてアプリごとの使用量を確認します。
写真コンテンツの割合が多い場合、ビデオの容量が大きいことが考えられます。
iPhoneストレージの容量を増やす方法は?
iPhoneストレージの容量がいっぱいになった場合は、まず空き容量を増やすことから考えましょう。
ここでは5つの方法を紹介していきます。
不要な写真や動画を削除してストレージの容量を増やす
iPhoneで写真や動画を撮影する人は、いつのまにかストレージがいっぱいになっていることがあります。
ストレージをいっぱいにしないためには、写真や動画を撮りっぱなしにするのではなく、定期的に整理をしましょう。
まずは削除する前に、必要な写真や動画はパソコンなどに移しておきます。
次に、容量の大きい動画から削除していきます。
「iPhoneストレージ」>「写真」>「自分のビデオを再検討」の順に進んでいくと、容量の大きい順に保存されている動画が、撮影日と一緒に並んでいるので整理していきます。
動画配信アプリを使われている場合、「ダウンロード済みのビデオを見直す」という項目が表示されることがあります。
動画は容量が大きいので、不要なエピソードを削除していくことで、効率的に容量を増やしていくことができるのでチェックしましょう。
写真や動画を削除しても容量が増えない場合は、「iCloud」に写真を移動させることで容量アップを図ります。
「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「写真」の順に進み、「このiPhoneを同期」または「iCloud写真」をオンにします。
「iPhoneのストレージを最適化」を選択することで、オリジナルサイズの写真と動画がiCloudに保存され、解像度を低くしたデータのコピーがiPhone端末に残ります。
iPhone端末の写真の画質は低くなりますが、容量が小さくなるためストレージの節約になります。
使っていないアプリを削除してストレージの容量を増やす
アプリをインストールした後、しばらく使用されずに放置されているものがありませんか。
特にゲームアプリは、容量も大きいので削除することで効率的に容量を増やすことができます。
最初に試したいのが、しばらく使われていないアプリを削除することです。
「iPhoneストレージ」のページを開いた際に、おすすめで「非使用のAppを取り除く」と出てきた場合、しばらく使われていないアプリを自動で選んで一括で取り除いてくれ、どの程度の容量を節約できるのか表示されているので利用しましょう。
この方法はあくまで「取り除く」だけなので「アンインストール」はされません。
アプリ本体はiPhone端末から削除されてしまいますが、アプリ内データは残っているので、再びアプリが必要となった場合はインストールし直すことで、前回の続きから再開することができるのです。
一括で取り除くことが心配な人や、今後使わないと思われるアプリはアプリ内データと共に削除していきます。
「iPhoneストレージ」を下方へスクロールしていくと、容量の大きい順にアプリが並んでおり、前回使用した日付も表示されているので、効率的に削除する方針を決めていくことができます。
必要ないアプリをタップして詳細画面を開き、「Appを削除」をタップすることでアプリがアンインストールされ、アプリ内データも一緒に削除されます。
アプリ内データを残したい場合は、「Appを取り除く」にすることで、先ほどの「非使用のAppを取り除く」と同様の状況になります。
LINEのキャッシュを削除してストレージの容量を増やす
LINEのキャッシュというのは、LINEアプリの読み込みなどをスムーズにするために一時的に保存されているデータのことを言います。
LINEを使用していると、このキャッシュデータがどんどん増えていき、多くなっていくほどLINEアプリの占める容量が増えていきますし、LINEアプリ自体も重くなり起動が遅くなるなどの現象が起きてしまいます。
そのため、LINEのキャッシュデータを定期的に削除する必要があります。
LINEのキャッシュを削除すると、トーク内にある写真や動画なども消えるのではと心配されるかもしれませんが、そんなことはありません。
キャッシュや写真などを含めて一括で削除できますが、写真や動画などのデータをそれぞれで一括削除することもできます。
LINEアプリを起動し「設定」>「トーク」>「データの削除」の順で進みます。
読み込みが終わるとそれぞれデータの容量が表示されますので、不要なデータを削除します。
トークによって写真などのデータを削除したくないという場合は、トークごとに写真や動画などのデータを削除することもで可能です。
先ほどの「データの削除」ページの一番下にある「トークごとにデータを削除」を選択すると、トークごとの容量が表示されます。
整理したいトークをタップし、写真や動画など不要なデータを削除します。
ブラウザのキャッシュを削除してストレージの容量を増やす
ブラウザのキャッシュというのは、iPhoneの標準ブラウザ「safari」でアクセスしたwebサイトの履歴やデータを一時的に保存しておく仕組みのことです。
同じサイトにアクセスする時など、データを1から読み込む必要がなくなり動作がスムーズになります。
しかし、一時的に保存しておくということは、ブラウザを使えば使うほどキャッシュが増えていくので、ストレージ内の容量もどんどん増えていきます。
そのため、定期的に削除する必要がありますが、注意しなければならないのは、キャッシュを削除してしまうとすべてのwebサイトからログアウトされてしまうことです。
再度ログインする必要がありますので、IDやパスワードを忘れないようにメモを取るなど対策をしてください。
ブラウザのキャッシュを削除する方法は、「設定」>「safari」と進んで下にスクロールしていき、「履歴とwebサイトデータを消去」をタップします。
システム容量を減らしてストレージの容量を増やす
iPhoneを長年使っていくと、ストレージ内のシステムデータの容量がどんどん増えていることに気づきませんか。
システムデータというのは、iOSのアップデート、アプリやブラウザのキャッシュ、Siriの音声やフォントデータなどを指します。
これらのデータは、ストレージの容量が少なくなってくると自動で削除されるものもありますが、削除されずに残るものもあり持ち主が選択的に削除することはできません。
しかし、どんどん容量が大きくなっていくため整理したくなると思いますので、システムデータを整理する方法を紹介していきます。
iPhoneを再起動する
最も簡単な方法ですが、削除されるデータは限定されています。
再起動する方法は、「電源ボタン」または「音量ボタン+電源ボタン」をスライドバーが出るまで長押し、電源スライダを横にスライドさせることで電源がOFFになります。
その後、電源ボタンをAppleマークが出るまで長押しすることで電源がONになり、その際にシステムデータが削除されることがあります。
iTunesを使う
iPhoneをiTunesに接続するだけで、システムデータの一部を削除してくれます。
iTunesと同期する必要はなく、接続後にiPhoneのロックを解除して数分間待つだけです。
iPhoneを初期化する
上記2つの効果があまり見られない場合は、iPhoneを初期化してからデータを復元されることでシステムデータの削除を図ります。
初期化することで、一時的にiPhone端末のデータがすべて削除されますので、バックアップを必ずとることと、LINEやアプリで個別にバックアップが必要な場合もありますので必ず行いましょう。
STEP1 バックアップ
iTunesで行う場合は、必ず暗号化してバックアップを行ってください。
iTunesを開いたパソコンとiPhoneを接続し、デバイスのページを開いたら「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」と「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックをします。
パスワードを設定してバックアップが開始されますので、データを復元できるようパスワードを忘れないように注意してください。
必要なデータのみを選んでバックアップするには、iPhoneデータの専用ソフト「iCareFone」を利用した方法があります。
システムデータ以外のデータも同時に、簡単に整理してバックアップすることができるので便利です。
STEP2 iPhoneの初期化
初期化を行うには、「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」の順で進んでいきます。
STEP3 データの復元
初期化した後は、iTunesやiCareFoneからバックアップデータを復元させます。
iTunesで行う場合、iPhone端末をiTunesを開いたパソコンと接続し、デバイスのページを開きます。
「バックアップを復元」を選択し、日付を見ながら対象のバックアップデータを選択します。
パスワードが必要な場合は入力します。
iPhone端末が再起動している間もパソコンと接続したままにしておき、同期が終われば終了です。
iPhoneストレージ容量がおかしい?写真を削除しても容量が増えない時はどうする?
写真や動画を削除したはずなのに、iPhoneストレージの容量が増えていないことに気づいたら、チェックしてほしいことがあります。
アプリ上で写真や動画を削除しても、すぐにiPhone端末から完全になくなるわけではなく、いったん「最近削除した項目」のアルバムに入れられます。
その後、30日を経過すると自動的に削除され、iPhone端末から完全になくなるという仕組みになっています。
そのため30日を経過するまでは、削除したはずの写真や動画がiPhoneストレージの容量を占めてしまっているので、完全に削除させる必要があるのです。
「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」>「写真」の順に進み、「“最近削除した項目”アルバム」と表示されていれば、削除ボタンをタップしてストレージを節約しましょう。
iCloudでiPhoneストレージを増やす場合の購入と支払い方法
ストレージの容量がいっぱいになった場合、iCloudストレージの容量を増やしてデータを移行させることで、iPhone端末本体のストレージを空けることができます。
iPhoneでは、もともと5GBのiCloudストレージを無料で使うことができますが、それでも足りないときは購入することが可能となっています。
「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「アカウントのストレージを管理」>「ストレージプランを変更」の順で進んでいき、手続すると購入することができます。
●ストレージプランの月額料金(税込)
50GBまで | 130円 |
200GBまで | 400円 |
2TBまで | 1,300円 |
iPhoneストレージが足りない!キャリア別対応表
ドコモでiphoneのストレージを増やすことできる?
ドコモ独自に、ストレージを増やすためのプラン「クラウド容量オプション」というものが作られています。
iCloudのストレージは、50GBからしか購入することができませんが、クラウド容量オプションでは10GBから購入することができます。
月額使用料(税込み)は以下の通りです。
プラス10GB | 110円 |
プラス25GB | 275円 |
プラス50GB | 440円 |
※25GB・50GBの使用料金は、iCloudの50GBの購入金額よりも高いため注意してください。
auでiphoneのストレージを増やすことできる?
auの場合は、ドコモのような独自のオプションプランはないため、前述のiCloudのストレージプランを変更してください。
iPhoneストレージを外付けストレージを使って容量を増やすには?
iPhoneストレージの容量を増やすためには、iPhoneに接続できる外付けストレージを使う方法があります。
外付けストレージを使うことで、サイズが大きいデータのやり取りができるほか、iCloudのように月額料金を払う必要がないことがメリットです。
大容量の外部ストレージであればパソコンを通さずにバックアップを取ることも可能ですが、iPhoneの場合、ゲームアプリのデータは外部ストレージには保存できないので注意が必要です。
外部ストレージの主なものとしては、USBメモリ・SDカードリーダー・ネットワークHDD・外付けHDD/SSDの4種類があり、それぞれの特徴は以下の通りです。
USBメモリ | 容量は小さい、持ち運びに便利、手軽に使える |
SDカードリーダー | デジカメなどSDカードを使う媒体とデータをやり取りする データを分類する |
ネットワークHDD | 複数の端末で使用する |
外付けHDD/SSD | 大容量が欲しい |
使う場面に合わせて最適な外部ストレージを選んでください。
iPhoneデータ管理がワンクリックで簡単
データ整理に困ったら、ワンクリックでデータをバックアップ!!
iPhoneやiPadのデータを高速でバックアップしてくれます。
\ まずは無料でダウンロード/
Windows/Mac対応
>>【簡単バックアップ】DearMob iPhoneマネージャー公式サイトはこちら
公式:https://www.5kplayer.com/iphone-manager-jp/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
iPhoneは毎日使うものですから、どんどんストレージが埋まってしまいます。
徐々に動きが遅くなったり、写真やアプリが保存できなくなると困りますよね。
お部屋を片付けるとの同じで、iPhoneも定期的に整理してあげることで、長く気持ちよく使うことができると思いますので、ぜひ試してみてください。
コメント